私の愉しみと内緒のお話し

私は8年間女子校の寄宿舎生活をしていました

外出日は水曜日と土日

夏は門限18時、冬は17時30分で窮屈だという子も居ましたが

私は特に学校の外に出たいと思ったりするタイプではなかったのでこの生活は気に入っていました

私も男の人が苦手でしたが←ホントです

一切男性は受けつけないから女子校に来たという子もいましたし

女性が好きだから女子校に来た

という子も居ました

人生最大のモテ期はいつかと聞かれると迷わず高校の時をあげますが

放送部だった私は金曜日の担当で朝礼や昼休みなどに聖書の一節を読むのですが

その放送は中学から短大の全校放送に乗せて流れる為に金曜日の君と呼ばれていました

勿論月曜日の君も火曜日の君も水曜日の君も木曜日の君もそれぞれ居ましたのでお好みです（笑）

手作りのマフラーであったり帽子に手袋セーターにカーディガンや大作では

ニットのワンピースなどクリスマスやバレンタインや誕生日に結構戴いていました

私のニット好きはこの頃からかもしれません

勿論プレゼントには手作りのメッセージカードであったりお手紙であったり入っていましたが

いつも一緒にいる友人千尋が絶大な人気の演劇部の男役だった事もあり

カップルだと思われていた部分もあったのでお返事はいりませんという内容の手紙が殆どでした

千尋には高等部に入って割とすぐぐらいに告白されていましたが

明確なお返事をする前に友人になってしまった感じです

多分私には性に対するモラルというものが昔から欠如していたらしく

キスやハグは教室でも普通に誰とでもしていましたし

休み時間は大体誰かの膝の上で校庭の芝生にいれば誰かに膝枕や腕枕をされていました

その子達皆が女の子を好きな女の子ではなくお姉様ごっこのようなゲーム感覚の子も多く

多分私もその一人だったと思います

千尋は私の髪や身体を洗いたがり、髪を乾かしたがり、耳かきも爪切りもリップを塗る事も

制服のリボンまで結びたがりましたが

私も着せ替え人形というかリアルお人形さん遊び扱いを受けるのも嫌ではありませんでしたので割りと千尋のなすがままでした

もしかしたら私の面倒くさがりはここであまりにも何もしなかったのが原因かもしれません

下からは見えないロフトベッドに上がると後輩の女の子がいたりして

『キスしてくれなきゃ眠れないです』

とか可愛い事を言われるともうチュウチュウです（笑）

かと言って所詮は寄宿舎育ちの女子中学生女子高生ですし

性の知識というものも殆どなく、いわゆるお嬢様学校の処女ばかりの集団のエロなんて
淡いキスであったり少し技工的なキスであったり

少し胸を触ったり耳たぶや首筋や手に今思えば可愛いキスを仕掛けてくるくらいの事でしたが

とても心地良かったのを覚えています

女の子の柔らかさも匂いもソフトなタッチも心地よくてずっと髪を撫でられていたり

なんか気持ち良いと思って目を覚ますとキスされていたりとそんな感じで

そんなキスに慣れていたので男性とのキスが苦手なのかもしれません

演劇部の男役だった千尋はその処女集団の中では理想の王子様であり

本当に写真の売買をされてしまうくらいのアイドルでしたし

本人が女の子を好きな人であったこともあり、半端無くモテていました

時々首筋にキスマークなんか付けていてシャツの襟から覗くとドキドキしたものです

今は彼女は立派なおなべさんになり普通の女性と男として結婚？していて今でも時々電話やメールで話します

一生美夜しか愛さないとか言っていたのを未だに千尋をイジめる材料にする私です

男性の心を持っていて女性の身体を持っていた千尋はそれに自分が気付いたのは本当に小さな時からのことだったそうで初恋も幼稚園で女の子だったそうですし

彼女は高等部からの入学でしたが入学式で周りが全部女の子でハーレム万歳って鼻血が出そうだった

と言っていましたが私の事を結構長い間好きでいてくれました

女子校育ちと彼女が彼なお話

長女を産んだ時、出産のお祝いを持ってきてくれましたが第一声に

「くそっ。他の男の子供産みやがって」

と言われ

イヤイヤ、あなたの子供産めませんから

と外見はどこから見ても男性になっていた彼女の所為で同じ病室の奥様方に冷たい目で見られてしまったのを思い出します

私はこんな女ですので千尋が誰とキスしようがそれ以上の事をしようが気にはなりませんでしたし

千尋の嫉妬とか葛藤とかがある事すら考えもしませんでした

千尋が私に触れたがるのに反して私が触れる事は極端に嫌がっていて

心が男性の彼は自分の女の体がとても嫌だということで演劇部の男役の付けるコルセットというかサラシのようなものをいつも付けていました

今は手術をして身も心も男になって奥さんとのイチャイチャ写メを良く送ってきます

まあ友人として、幸せなら良かった良かった

と思っている私なのでした

関連記事

• 雷 (2013/08/25)
• 女子校育ちと彼女が彼なお話し (2013/02/12)